SEOへの影響
Google検索エンジンの主な目的は、ローカライゼーションや誤字を考慮しながら、ユーザーに可能な限り最良の結果を提供することです。あらゆる場合において、Googleはユーザーに高速でスムーズな結果と優れたウェブサイト体験を提供することを重視しています。2018年以降、モバイルデバイスにおけるウェブページの速度はランキング要因となっています。しかし、これまでGoogle検索アルゴリズムがランキングの一部としてどのような具体的なパフォーマンス指標を使用しているかは明確ではありませんでした。
この状況は2021年6月に変化し、Googleはパフォーマンスを分析・最適化するための具体的な指標と範囲のセットを提供しました。
Lighthouse (v6) のWeb Vitalsに対する重み付け
3つの指標は必ずしも同等に評価されるわけではありません。Lighthouseでは、コアWebバイタルごとに異なる重みが割り当てられています:
- Largest Contentful Paint (LCP): 25%
- Total Blocking Time (TBT): 25%
- First Contentful Paint (FCP): 15%
- Speed Index (SI): 15%
- Time to Interactive (TTI): 15%
- Cumulative Layout Shift (CLS): 5%
これはFirst Input Delay (FID)と同様です。
注: Googleのランキングへの影響は、すべてのコアWebバイタルが良好な範囲にあるページであれば、個々のコアWebバイタルスコアに関係なく同じになります。
ユーザー体験(UX)への影響
コアWebバイタルに関する議論のほとんどは、主にSEOに焦点を当てています。
確かに、コアWebバイタルはページ体験と検索ランキングの改善を測定・推進するために設計された取り組みですが、最終的にこれらの変更から利益を得るのはユーザーです。
コアWebバイタルは最良のページ体験を追求するのに役立ちます。Amazonが2012年に実施した調査によると、読み込み時間が1秒増加すると、同社に16億ドルの売上損失が生じる可能性があるとされています。このような調査は、優れたページ体験と高速なウェブサイトの重要性を示しており、コアWebバイタルはその両方を実現するのに役立ちます。
さらに詳しく知る
- Chromium: Web Vitalsの科学的背景